Interview

動画領域に挑戦するニコン。
DXでマーケティング改革にも挑む

「信頼と創造」の企業理念のもと、ユーザーから愛される高品質な商品を世界に送り出してきた株式会社ニコン。デジタルカメラを主とする映像事業では、近年動画領域に注力しており、ビジネスの企画・戦略推進担当者のほか、マーケティングDXの実現を通じてニコンのファンづくりを推進できる人材を求めています。歴史ある光学機器メーカーの新規事業に参画する醍醐味とは何か、映像事業部長を含む3名にお話を伺いました。

出典:ビズリーチ 公募ページ「株式会社ニコン」(2023年6月15日公開)より転載

#01

70年を超えるカメラ事業の強みを
生かして、動画領域に挑む

常務執行役員 映像事業部長/池上 博敬

はじめに、ニコンの映像事業部の概要についてお聞かせください。

私たちは映像表現の可能性を広げ、世代を超えた世界中のファンから圧倒的な支持を獲得することを目指し、高品質のデジタルカメラや交換レンズ、映像をシェアするためのアプリケーション、オンラインサービスなどを開発しています。

ニコンに対して写真のカメラのイメージを持つ方は多いと思いますが、近年は動画領域にも力を入れており、2021年に発売したフルサイズミラーレスカメラ「Z 9」は、動画業界各所からも高い評価をいただいています。

なぜ動画領域に注力しているのでしょうか。

背景には動画市場の変化があります。かつてYouTubeやTikTokなどのSNSにコンテンツを投稿する個人のクリエイターは、主にスマートフォンで動画を撮影していました。しかし近年は「もっときれいな映像を撮りたい」とデジタルカメラの動画撮影機能に注目し、新たに購入する方が増えているのです。

また、AmazonプライムやNetflixなどの動画配信プラットフォームの普及に伴い、そこで配信される動画作品を創るプロのクリエイターの間でもデジタルカメラが使われ始めています。従来は何十人ものクルーが撮影現場に集まり、時間をかけて下見をするスタイルが主流でしたが、昨今はより少人数で効率的に撮影をするニーズが高まっており、それを可能にする機材としてデジタルカメラの導入が進みつつあります。

こうしたなか、私たちは動画を撮影するお客様の声にしっかりと耳を傾けながら、カメラ事業で培ってきた商品開発力を存分に発揮することによって、一人でも多くのお客様に動画領域でもニコンのファンになっていただきたいと考えています。

お客様とのタッチポイントを増やし、
世界の市場を開拓する

映像事業部ではマーケティングDXに注力しているそうですが、その背景についてお聞かせください。

デジタルカメラ市場は、2010年をピークにスマートフォンの普及によって縮小を余儀なくされました。変化の激しい時代に、市場の動向に左右されることなく安定的に事業を続けていくためには、ファンを世界中に増やすことが必要です。そのために今ニコンが力を注いでいるのがマーケティングDXです。

当社では従来からデータは収集していました。しかし、データを集める機会は直販店での販売時やイベント開催時などのアナログの場に限られており、データを分析するための基盤も十分に整っていませんでした。

そこで現在、お客様とのタッチポイントを増やし、デジタルの力で膨大なデータをしっかりと分析することによって、お客様に最適な商品を最適なタイミングで提案できる基盤と体制の構築に取り組んでいます。さまざまな魅力的なサービスを提供し、今後たくさんのニコンのお客様にファンになっていただくために、マーケティングDXを強力に推進していきます。

ニコンの動画領域における強みや、今参画する魅力はどのような点でしょうか。

ニコンは常にお客様に寄り添い、その期待を超える商品の提供を目指してきました。カメラ事業が始まって以来、70年以上かけて蓄積してきた「お客様の声を形にするノウハウ」は、動画領域においても必ず強みになると考えています。

ニコンは動画領域においてスタートラインを切ったばかりであり、完全にチャレンジャーの立場にいます。登山にたとえると2合目あたりでしょうか。だからこそ既存のラインアップに縛られることなく、全く新しい価値を創造し、お客様に提案できるのは大きな魅力だと思います。

また、ニコンは世界中にグループ会社やパートナーを持つグローバル企業です。マーケティングDXもグローバルで取り組んでいます。国内ではデータサイエンティストなどの採用を強化してデータの収集・分析基盤を整えていますが、先行している中国では若年層のファンが増加するなど既に一定の成果を上げています。各拠点と連携しながら世界の市場を開拓していけるのは、海外売上比率が80%を超える当社ならではの醍醐味でしょう。

動画領域やマーケティングDXは、ニコンブランドの価値向上に大いに貢献いただける仕事です。「これまでの経験を生かして、世界中にニコンのファンを創っていきたい」という意気込みのある方のご応募をお待ちしています。

#02

お客様をファンにする
「マーケティングDX」の醍醐味

映像事業部 開発統括部 ソフトウェア開発部付 兼 映像事業部 開発統括部ソフトウェア開発部 第六開発課長/高橋 茂雄

マーケティングDXを活用したファンづくりの戦略と、それを実現する体制についてお聞かせください。

マーケティングDXの目標は、一人でも多くのお客様にニコンのファンになっていただくことです。そのためには、商品そのものの改善だけではなく、購入の前後の段階でしっかりとお客様に寄り添うこと、つまり商品やサービスの購入といった「点」だけではなく、その「周辺」を幅広くサポートする必要があると考えています。

マーケティングDXを活用するメリットの一つに、お客様一人一人の悩みをキャッチできる点があります。例えば、カメラを使い始めたときは「明るさの調整が難しい」などの悩みを持つものですが、ある程度の期間カメラを使用すると多様化してきます。それらのニーズを捉え、寄り添い続けるためには、マーケティングDXの実現が不可欠です。社内の体制は、マーケティング戦略部が描いた戦略をもとに、ソフトウェア開発部が具体的な実行方法を考え開発する形を取っています。

今回公募する、「DXを推進するマーケター」「DXを推進するソフトウェア開発者」の具体的な業務内容はいかがでしょうか。

マーケティング戦略部に関しては、「お客様とつながり続けること」をテーマにしています。従来のマーケティングでは「商品を購入していただくこと」がゴールでしたが、今は「ニコンのファンになっていただくこと」がマーケティングのゴールなので、お客様の嗜好(しこう)やアクションに合わせて最適なタイミングで必要な情報や機会を提供できるマーケティング活動に取り組んでいます。例えば、動画の腕を試したい方に向けて、国内では縦型動画に特化したコンテスト「Vertical Movie Award」、欧州では「Nikon Film Festival」を開催しており、動画作品を投稿していただける機会をグローバルで新たに提供してお客様にご案内しています。

この試みを実現するためには各販売拠点との密な連携が必要なため、マーケティングDXの戦略実行をグローバルでけん引していくこともマーケティング戦略部の重要な役割となります。

ソフトウェア開発に関しては、業務内容は大きく「攻め」と「守り」に分かれます。「攻め」とは、お客様のニーズをより高い解像度で集める仕組みを作り、その情報を分析する基盤やアルゴリズムを開発する役割です。ChatGPTなどの最先端AI技術をどのように取り入れていくかを検討するのも、このチームのミッションです。

「守り」は一言で言うと、セキュリティ関連の業務です。マーケティングDXは本社がリードしつつ、世界の各拠点でも実際の活動を行いますので、各国の法令を順守して展開していくことが重要になります。システム開発に際してそういった経験、知見をお持ちの方にも、ぜひご応募いただきたいです。

多様なメンバーがバックグラウンドを
生かし合って働く環境

DXを推進する「マーケター」や「ソフトウェア開発者」として働く魅力、またこの仕事を通して得られる経験・スキルについて教えてください。

マーケターは、グローバルに業務を動かせるダイナミックさが最大の醍醐味だと思います。

海外の販売拠点におけるDX担当者との個別ミーティングは毎月、全拠点のマーケティング担当者が集まるグローバルミーティングは不定期で開催しています。全世界のマーケティングメンバーと連携して進めるので、業務を通じて各地の状況を知ることができますし、海外メンバーとのつながりも生まれます。今後は海外を訪問して現地を見に行ったり、海外のお客様と接点を持ったりする機会も増やしていきたいと考えています。

なお、海外のメンバーが参加する会議は朝や夕方の開始になることもありますが、労働時間はスーパーフレックス制度を活用して柔軟に調整できます。

ソフトウェア開発者は、マーケターと話し合いながらマーケティング活動を一緒に進めていくため、ITベンダーなどで働く場合とは全く別の視点が得られると思います。これはメーカーで働くエンジニアならではの醍醐味です。また、データ分析から得られた気づきを、カメラやアプリケーションの企画、開発にフィードバックできる点も非常に面白く、他社ではなかなかできない経験ができていると思います。

DXを推進する「マーケター」や「ソフトウェア開発者」には、どのようなスキルや経験、マインドを持つ方に来てもらいたいですか。

マーケターに関しては、好奇心を持って新たな挑戦をしたい方、そして「お客様にとってよりよい顧客体験を提供していきたい」という思いを持った方にご応募いただきたいです。

また海外とのやり取りが多く発生するので、一定の英語スキルは必要です。加えて、その他にはデータ分析やマーケティング経験が求められますが、それら全てに高い水準で精通している必要はありません。特にデータ分析のスキルが足りない場合は、パートナー企業と共に用意した教育制度を利用して入社後に学ぶことが可能です。

ソフトウェア開発者に関しては、中規模以上のソフトウェア開発のマネジメント経験がある方、データの分析基盤を開発した実務経験がある方、サイバーセキュリティに対応する知見がある方などを求めています。データ分析業務で求められる使用言語経験は、PythonやSQL、C/C++などがありますが、論理的思考力と何らかの開発経験があり、新しいことを学んでいく意欲のある方であれば、これらの言語を使った開発経験がなくても入社後に慣れていただけると思います。

ちなみに、私たちの部署では多くのキャリア入社者が活躍しています。異業種出身から外国籍のメンバーまで多彩で、お互いがそれぞれの強みを生かすことで次々と新しいアイデアが生まれているので、ご自身のバックグラウンドを存分に生かしていただきたいです。

#03

事業戦略から商品企画まで。
ニコンの動画領域の未来を切り開く

映像事業部 UX企画部 UX企画四課/栗山 和章

動画領域ビジネスの推進に向けて、映像事業部においてUX企画部が担う役割やチーム編成について教えてください。

UX企画部は動画領域の戦略策定に加え、カメラ本体やレンズ、アクセサリー、アプリケーションなどの映像事業に関する全ての商品戦略・企画を担う部署です。「商品だけでなく、お客様の体験を企画する」という考えから、UX企画部という名前がつけられています。

そのなかで私が所属しているUX企画四課は、動画領域ビジネスを専門的に扱う部署であり、中長期的な戦略策定から各商品・サービスのアウトプットまでを一気通貫で担当しています。現在6名が所属しており、それぞれが主担当の分野を持って業務を推進しています。

UX企画部では、どのような人と関わりながら業務を進めていますか。

一つの商品やサービスをリリースする際に部内で完結することはなく、社内のさまざまな部署と連携しながら進めています。中長期戦略の策定時は開発側の意見を取り入れますし、実際に商品やサービスを形にする際は、さまざまな部署のメンバーとプロジェクトチームを立ち上げて開発・立ち上げに臨みます。

社外との連携も非常に大切です。動画撮影の機能を持つカメラを作るためには、アクセサリーメーカーやソフトウェアメーカーなどのさまざまなプレーヤーと協業する必要があるからです。例えば動画用のソフトウェアは、既に市場で一般的に使用されているものがあるため、そのシステムでも使用できるように商品を整備しなくてはなりません。私たちの部署ではヒアリングした内容を整理し、必要な要件を開発に伝えるなどして、社外と連携する際の窓口としての機能も担っています。

多様な社員の「熱意とこだわり」が、
最高の商品を生み出す

今回公募する「動画領域ビジネスの企画・戦略推進」のポジションの魅力について教えてください。

UX企画四課は2021年に新設された比較的新しい部署です。私もキャリア入社ですが、映像制作会社やソフトウェア開発会社出身のキャリア入社者をはじめ、商品企画以外の部署から来た社員などが集まっており、多様性のある環境でお互いの強みを生かして働けるのは大きな魅力です。

そして、70年以上の歴史を持つカメラ事業のノウハウを映像分野に応用できるのは当社ならではの醍醐味です。私がかつてCM制作会社で働いていたときも、ニコンの商品を現場で見る機会が多くありました。特にレンズの技術力の高さを認識しているプロは多いと思います。世の中の動画機材も写真の技術をベースにしています。だからこそ、ニコンの動画領域ビジネスには高いポテンシャルを感じています。

なお、ニコンでは働きやすさも十分に整っています。週3日のリモートワークのほか、コアタイムのないスーパーフレックス制度が導入されているので、毎日の労働時間は自分で決められます。私は小さな子どもがいるので、保育園に送り迎えに行く時間に合わせて柔軟にスケジュールを組めるのはとても助かっています。

動画領域ビジネスを推進するUX企画部では、どのようなスキルや経験、マインドを持つ方を求めていますか。

この事業領域はまだ始まったばかりなので、個別の商品企画だけではなく、事業として全体の戦略も描いていくフェーズです。そのため、社内外のメンバーを巻き込みながら業務を推進できるリーダーシップのある方に、ぜひご応募いただきたいです。

加えて大切なのは、商品に対する熱意とこだわりです。商品スペックを高めつつ、お客様に最も喜ばれる商品を市場に送り出したいという思いのある方は、ぜひ当社をご検討ください。ニコンの動画領域ビジネスを一緒に盛り上げていきましょう。

※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです

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