ニコンFXフォーマット対応の超望遠単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」を発売

手持ちで超望遠撮影が楽しめる高い機動性と、優れた光学性能、機能を備えた

2018年8月23日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:五代 厚司、東京都港区)は、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ対応の超望遠単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」を発売します。

「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」は、PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズの採用で、最大径約106mm、長さ約237mm、質量約1,460gの小型・軽量ボディーを実現しています。従来の3,000gを上回る500mm単焦点レンズと比較すると、大幅な小型・軽量化を達成しており、質量は「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」とほぼ同等。焦点距離500mmの高性能超望遠レンズながら、手持ちでの超望遠撮影が楽しめます。また、防塵・防滴に配慮した設計、レンズ最前面にフッ素コートを採用するなど、屋外でも安心して撮影が可能です。

光学系にはPFレンズ1枚、EDレンズ3枚を採用しており、高画素デジタルカメラに対応した高い解像力を発揮します。また、新開発のPFレンズの素材でPF(回折)フレアを大幅に抑制し、光源は本来により近い色で再現可能です。ゴースト、フレアの抑制効果の高いナノクリスタルコートをはじめとするニコンのコーティング技術との相乗効果で、極めてクリアーな画像が得られます。

その他、フォーカス用レンズ群の軽量化によりAF速度の高速化を実現。さらに、手ブレ補正効果4.0段(CIPA規格準拠)のVR機構を搭載し、VRモードには[SPORT]モードも採用。スポーツシーンや野鳥の撮影など、動きの変化が激しい被写体を狙う場合でもファインダー像が安定し、静止画撮影はもちろん、動画撮影にも有効です。

また、同日発表のミラーレスカメラ「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」でも、「マウントアダプター FTZ」を介して使用可能です。焦点距離500mmの超望遠撮影を、さらに小型のカメラシステムでお楽しみいただけます。

  • [NORMAL]モード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラ使用時。

PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズ:
ニコンが開発した、光の回折現象を利用して色収差を補正するレンズです。PF素子と通常のガラスレンズを組み合わせることで、優れた色収差補正能力を実現。PFレンズの強力な色消し効果によって、レンズの薄肉化や比重の小さい硝材の使用ができ、レンズの軽量化が可能です。

  • 回折現象:光は波としての性質を持っています。波は、障害物に出会ったときにその影の部分に回りこむ性質を持っており、これを回折と呼んでいます。回折は、屈折とは逆順に色分散が発生する特徴があります。

発売概要

商品名 「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」
希望小売価格 ¥506,000(税別)
発売時期 2018年9月14日予定

主な特長

  • PF(位相フレネル)レンズの採用で大幅な小型・軽量化を実現し、手軽に超望遠500mmの手持ち撮影ができる高い機動性
  • 防塵・防滴に配慮した設計とフッ素コートの採用により、タフな撮影環境でも使用可能
  • PFレンズ1枚、EDレンズ3枚採用の最新光学系による、高画素デジタルカメラに対応する高い解像力
  • 「AF-S TELECONVERTER TC-14E III」(別売)使用時も、非使用時に遜色のない光学性能を発揮
  • 新開発したPFレンズの素材でPF(回折)フレアを効果的に抑制
  • ナノクリスタルコートを採用し、ゴースト、フレアを抑えたクリアーな画像を実現
  • フォーカス用レンズ群の軽量化によりAF速度の高速化を達成
  • 手ブレ補正効果4.0段のVR機構を搭載し、VRモードには[NORMAL]と[SPORT]の2モードを採用
  • 安定した露出制御が可能な電磁絞り機構を採用

主な仕様

横にスクロールしてご覧ください。

焦点距離 500mm
最大口径比 1:5.6
レンズ構成 11群19枚(EDレンズ3枚、PF(位相フレネル)レンズ1枚)
画角 ・5°(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
・3°10’(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
寸法 106mm(最大径)× 237mm
(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約1460g

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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