CTOメッセージ
深化と挑戦で社会を支える技術を
ニコンは創業以来、光の可能性に挑み続け、光利用技術と精密技術をコアとして、多様な製品やサービスを展開し、社会に新たな価値を提供してきました。
例えば、半導体露光装置はその象徴であり、光と精密を極限まで追求した製品です。これにより半導体技術の進化を牽引し、今日のデジタル社会の実現に大きく貢献してきました。また、カメラは「Made in Japan」に対する世界からの見方を変えるほどの高品質、高性能を実現し、映像文化の発展に寄与しています。ニコンは100年以上の間、技術の進歩と多様化を遂げながら、顕微鏡、測定機、双眼鏡、望遠鏡、カメラ、露光装置など、「見えなかったものが見える、できなかったことができる」製品を数多く生み出してきました。
2026年度から始まる新中期経営計画では、前中期経営計画を継承し、2030年に向けて「人と機械が共創する社会の中心企業」を目指します。そして、2030年以降の社会がどうなっていくか、そこでの課題は何か、ニコンはどういうソリューションを提供できるのかを思い描きながら、光利用技術と精密技術を中心に技術開発を進めていきます。
社会に価値をもたらす技術を生み出すためには、専門性を磨くだけでなく、未知の領域に踏み出すことも大切です。技術者一人ひとりには、得意分野をさらに深めながら、社会の課題解決に挑み続けてほしいと思います。そのためには、社外の英知や多様な視点を積極的に取り入れながら、新しい発想や可能性を探っていく姿勢が欠かせません。そうした取り組みの中で、光利用技術と精密技術の可能性をさらに広げていきます。
これからもニコンは、クオリティオブライフとインダストリーの価値提供領域において、明るい未来を切り拓く技術やサービスを提供し、社会を豊かにする基盤となる科学技術の発展に貢献していきます。
2026年4月
執行役員 兼 エグゼクティブ・フェロー CTO
土肥 正明