測定顕微鏡「MM-200」の発売について

生産現場向けの低価格顕微鏡

2009年1月26日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)は、小型・軽量で高精度な低価格の測定顕微鏡「MM-200」を2009年3月2日から発売します。今回発売する「MM-200」は、低価格、小型・軽量、高精度を実現した測定顕微鏡であり、自動車部品産業や電子部品産業などの産業分野において、検査・品質管理を行う検査部門だけでなく、生産現場まで幅広い領域での使用が可能です。

発売概要

商品名 測定顕微鏡「MM-200」
価格 単眼標準セット
850,000円~(税込892,500円~)(仕様により異なります)
発売予定日 2009年3月2日

開発の背景

測定顕微鏡は、金属加工部品、電子部品、自動車部品などの寸法測定に使用される顕微鏡です。今回発売する「MM-200」は、現在販売している測定顕微鏡「MM-400」、「MM-800」シリーズの小型普及機種となります。観察ヘッドとして、目視測定用の「単眼観察部」に加えて、Cマウントカメラ対応の「ビデオヘッド観察部」の2種類を用意しました。
対物レンズなどの光学系やステージ精度、本体、照明系の仕様は「MM-400」、「MM-800」シリーズと同等の仕様を継承しながら、低価格、小型化を実現したので、測定検査室だけでなく、生産現場にも導入しやすい製品です。従来のハロゲンランプに代えて、新たに透過照明・反射照明ともに高輝度白色LED光源を採用することで、ランプ交換の手間とランニングコストを削減しました。また、切削・研磨などを行う生産現場での使用を考慮して、ステージ周りに粉塵が侵入しにくい構造となっています。

主な特長

1. 本体との一体型ステージ

ステージと本体を一体化することにより、据付時にステージの取り付けと平行出しの作業を行う必要がなく、また当社比で約50%の省フットプリント(占有床面積)と、低コストを実現しました。

2. ステージ精度

軽量・小型にもかかわらず、現在販売中で定評のある「MM-400」、「MM-800」シリーズと同等のステージ精度を実現しました。

3. 高輝度白色LED照明を採用

透過照明と垂直反射照明に高輝度白色LED光源を採用することにより、従来のハロゲンランプに比べて、ランプ交換の手間とランニングコストを低減しました。

4. 1~10倍対物レンズに最適な上下動機構

使用頻度が多い低倍率用途の照準を最適化した上下動機構を新たに開発しました。

5. 単眼観察部

金型や刃具研磨などの生産現場における迅速な目視測定用途のために、「MM-200」専用小型単眼観察部を用意しました。

6. Cマウントカメラ対応ヘッド

新開発「MM-200」専用小型Cマウントカメラヘッド(LED反射照明内蔵)を用意して、オプションの測定支援ソフト「E-MAX」との組み合わせにより、複雑な測定用途にも対応できます。

7. 粉塵対策

切削・研磨などを行う生産現場での使用を考慮して、ステージ周りに粉塵が侵入しにくい構造となっています。

8. 8方向LEDリング照明

「MM-400」「MM-800」シリーズで好評の8方向LEDリング照明の取り付けが可能です。また同軸反射照明では見えない金型、プラスティック部品、ドリル刃などのエッジもリング照明の方向を最適に設定することではっきりと見ることができます。オプションの測定支援ソフト「E-MAX」との組み合わせにより、同軸反射照明、透過照明、8方向LEDリング照明のすべてをプログラム調光制御できます。

主な仕様

測定顕微鏡「MM-200」

横にスクロールしてご覧ください。

観察ヘッド 単眼観察部、ビデオヘッド観察部
対物レンズ 1x/3x/5x/10x
ステージ ストローク 50x50mm
精度 (2.5 + L/50)μm (補正時、Lは測定長)
(3 + L/50)μm (Lは測定長)
表示分解能 10/1/ 0.1/0.01μm
上下動範囲 110mm
照明 透過照明/垂直反射照明
電源入力 入力電圧 100-240V、周波数 50-60Hz
消費電流 1.8A
本体外径寸法 約316(W)×455(D)×533(H)mm
セット質量 約40kg

主要オプション

2次元データ処理装置「DP-E1」
測定支援システム「E-MAX」
8方向LEDリング照明

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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