株式会社日本網膜研究所への出資に関する合意のお知らせ

2013年8月6日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:木村 眞琴、東京都千代田区)は、株式会社日本網膜研究所(社長:鍵本 忠尚、福岡県福岡市、以下「日本網膜研究所」)との間において、本日付けで、株式引受契約書(以下「本契約」)について合意しました。

本契約に基づき、当社は、日本網膜研究所による5億円の第三者割当増資を引き受けることで、自社のコア技術である光学および画像技術を活用し、日本網膜研究所が取り組んでいる、世界初の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用した、網膜疾患を適応症とする再生医療の実施を見据え、その実用化を支援していきます。

日本網膜研究所は、独立行政法人理化学研究所(理事長:野依 良治、埼玉県和光市、以下「理化学研究所」)認定のベンチャー企業であり、理化学研究所が発明した日本発のiPS細胞技術に関わる特許の実施許諾に基づき、iPS細胞から分化誘導した網膜色素上皮細胞移植による、加齢黄斑変性の新たな治療法の開発を目指しています。また、当該治療開発を端緒として、視細胞移植、網膜再生薬、検査法開発等により、現在の難治性網膜疾患を治療可能な疾患にすることを目指しています。

iPS細胞による再生医療の実用化には、細胞の製造工程における品質・安全評価の基準作り等が必要となりますが、当社は、自社がもつ光学技術および画像技術の豊富なノウハウを活用し、これらの課題に取り組んでいきます。
今後、当社は画像解析を用いたiPS細胞由来の網膜色素上皮細胞の製造工程管理に関して、日本網膜研究所と独占的に協議していきます。

当社は、中期経営計画において、健康・医療分野における新規事業の育成を掲げています。このたびの本契約により、日本網膜研究所との協働関係を通じて、iPS細胞を利用した再生医療の発展に貢献していくとともに、将来の再生医療領域における事業基盤の構築を促進していきます。

株式会社日本網膜研究所の概要

所在地 福岡県福岡市東区
代表者 鍵本 忠尚
設立年月 2011年2月24日
株式の種類 非上場

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

シェアする