価値創造

基本的な考え方
ニコングループは、光の可能性に挑み、未来を変えることが、自らの使命と考え、Missionに「Unlock the future with the power of light」を掲げています。また、Visionを「人と機械が共創する社会の中心企業」として、人と機械がよりシームレスに共創していく世界において、欠かせない役割を担うことをめざしています。
ニコングループは、100年以上続く歴史の中で、露光装置に代表される超精密なものづくりの力、デジタルカメラをグローバルに普及させるブランド、さらにステークホルダーの信頼を培ってきました。今後、社会・産業ニーズ、価値提供のプロセス・方法が多様化する社会で、人と機械の共創は進み、機能的価値から意味的価値を追求する世界が到来することが予想されます。このような未来において、ニコングループは培った強みを活かし、顧客の体験価値やイノベーション創出に寄り添うソリューションを提供し、人間の可能性を拡げます。そして、社会の課題、産業の課題に対し、革新的な価値を提供し、豊かでサステナブルな社会の実現に貢献していきます。
戦略
ニコングループでは、企業理念「信頼と創造」のもと、事業を通じた新しい価値の「創造」により、持続可能な社会に貢献することをめざしています。特に2026年4月よりスタートした中期経営計画(2026〜2030年度)の期間においては、「価値創造のための重点テーマ」を定めています。具体的には、1つ目のテーマに「事業による社会価値創造」を掲げるとともに、貢献領域を「心の豊かさ」、「医療高度化と健康」、「デジタル社会の未来」、「ものづくりソリューション」と定めています。
また、この実現のための原動力であり、価値創造の源泉である「多様な人材と組織力の強化」を2つ目のテーマに掲げるとともに、価値創造を加速・拡大するために、キー・パートナーとの連携を深めていくことを3つ目のテーマである「共創型バリューチェーンの深化」に掲げ、それぞれの主要な要素を定めています。
ニコングループは、事業戦略を進める中でこれら「価値創造のための重点テーマ」に取り組むことで、社会の持続可能性へ貢献し、自社の継続的成長を図っていきます。
中期経営計画 | 投資家情報

中期経営計画について、より詳しくご紹介しています。
重点テーマ

社会とともに持続的に成長していくためのマテリアリティを、3つの「価値創造のための重点テーマ」と8つの「信頼向上のための重点テーマ」で構成しました。
価値創造のための重点テーマと関連コンテンツ
横にスクロールしてご覧ください。
| 重点テーマ | 関連コンテンツ |
|---|---|
| 事業による社会価値創造 | |
| 多様な人材と組織力の強化 |
|
| 共創型バリューチェーンの深化 |
価値を生みだす技術基盤
研究開発

中期経営計画で定めた貢献領域における将来の社会課題を想定し、CTOである執行役員を委員長とした「技術戦略委員会」において、重点投資分野と技術開発の方向性を決定しています。
オープンイノベーション

多様化する社会課題の解決につながる新しい製品・サービス開発、事業立ち上げのスピードを加速するための手段のひとつとして、外部リソースを積極的に活用しています。
知的財産活動

持続的な事業成長を支える製品や技術の競争力を適切に保護するために、必要十分な知的財産ポートフォリオを構築し、それを有効活用しています。
価値を形にするものづくり
ニコングループでは、「お客様」「品質」第一を基本理念とし、お客様の欲しいモノやコトを最適な方法で実現する「ものづくり」を提供します。お客様の課題を先読みし、多様なソリューションを活用しイノベーションを牽引することが、ニコンのめざすものづくりの姿です。長年にわたり築き上げてきた技術力やソリューション提供力は、製品・サービスの品質を支え、お客様からの信頼と期待に応えるニコンならではの価値を生みだすとともに、競争力やブランド力の基盤となっています。
メーカーであるニコンにとって、ものづくりは企業活動の源泉です。ニコングループは、その力を維持・向上させることで、お客様に提供する価値のさらなる拡大を実現していきます。
ものづくり基盤の強化(概略図)
ものづくり | テクノロジー

ニコンにおける企画・設計・試作・製造にわたるものづくりについて紹介します。
事業を通じた価値提供事例
ニコンの貢献領域 - 医療高度化と健康
細胞受託生産サービスで未来の医療を支える
医療が進歩しても難病や希少疾患など、未だに有効な治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズである「アンメット・メディカルニーズ」が高まる中、再生医療や遺伝子治療はその解決手段として注目されています。この先端医療で用いられる医薬品(再生医療等製品)の普及を支えるのが、受託開発・受託製造(Contract Development and Manufacturing Organization、CDMO)です。
ニコン・セル・イノベーション(NCLi)は、再生医療等製品のCDMOサービスを担う会社として2015年に設立されました。ニコンが長年培った光学・精密制御・画像処理技術と、医薬品CDMO事業最大手のLonza社との提携で得た製造、教育、品質管理などのノウハウを融合。再生医療や遺伝子治療用細胞の受託開発・製造サービスに求められる高水準の製造、品質管理やプロセス設計能力を有しています。
2025年には再生医療CDMOの設備投資を支援する経済産業省の補助金の採択が決定しました。また、RoosterBio社との戦略的ライセンス契約により、MSC(間質系幹細胞)の3D培養技術を獲得しています。これらを基盤に、細胞生産関連設備の拡充やプロセス開発力の強化を進めるとともに、大量培養を視野に入れたプラットフォームの開発や、製造・品質管理プロセスのDX化などを加速させています。
ニコンの貢献領域 - デジタル社会の未来
生産性と環境価値を高めるFPD露光装置
スマートフォンやテレビなどに使われるフラットパネルディスプレイの基板には、微細で高密度な回路パターンが形成されています。これを光によって描くFPD露光装置は、現代の情報社会を支える重要な生産装置で、微細なパターンを正確に描く能力と大型基板を短時間で処理する生産性が求められています。床面積はバレーボールコート1面分に相当するこの大型装置は、高い生産効率と安定した生産を確保するため、通常24時間連続で稼働します。そのため、ライフサイクルの中でも使用段階のエネルギー消費が非常に大きく、環境負荷が深刻な課題となっています。
ニコンの「FX-88SL」「FX-88SLD」*1は、UV-LED(紫外線LED光源)を初めて*2採用した新世代FPD露光装置です。UV-LEDは、FPD露光装置に必要な特定波長の紫外線を直接発生できるため、水銀ランプのように多波長の光から必要な波長を抽出する方式に比べて、光源としての効率を高めることができます。また、時間経過による光量変動が少なく、高輝度で安定した出力を得やすいという利点もあります。「FX-88SL」では、こうしたUV-LEDの特性を活かし、従来機に比べて照明系の消費電力を約26%削減することに成功しています。
- *1「 FX-88SL」と「FX-88SLD」は、搭載するUV-LED光源の波長が異なります。
- *2 2025年10月23日時点で発表済みのFPD露光装置において、ニコン調べ。
サステナビリティ報告書2026
より詳細はサステナビリティ報告書の「価値創造」をご覧ください。
関連するハイライト
持続可能な社会にむけたニコンらしい取り組みを紹介します。
関連情報
ユニバースケール|光を学ぶ、光を楽しむ

事業による社会価値創造
肉眼では見ることができなかった、知ることができなかった領域に、ニコンは光を使った技術で関わっています。
ストーリーズ|テクノロジー

ものづくりソリューション
社会に貢献するニコンの技術力や開発者の想いなどを紹介します。
ビジョンと人材戦略|採用情報

多様な人材と組織力の強化
「採用」「育成」「活躍」を3本柱とした人材戦略において、さまざまな取り組みを始めています。





