2026-2030年度 中期経営計画サマリー
ニコンはVisionとして「人と機械が共創する社会の中心企業」を掲げ、その実現に向かう第2フェーズとして2026-2030年度を対象とする中期経営計画を策定しました。
本計画では中長期的な展望として、10年後の2035年までの経営環境の変化や事業戦略、長期潮流や社会ニーズの変化などを踏まえたうえで、バックキャストで2030年の目標を設定しました。この計画に沿った取り組みにより、企業価値の持続的な向上を目指します。
中期経営計画の全体像
前回の中期経営計画では、「全方位で新事業を育てる経営」を目指して進めてきました。今回はそこで得られた知見を踏まえ、「ニコンの強みを分析し、選んだ事業を伸ばす経営」へと舵をきります。
長期潮流とニコンの貢献領域
前回の中期経営計画で描いた長期潮流、いわゆるメガトレンドは想定以上のスピードで変化しています。人と機械の共創が一層進み、活躍できるフィールドが拡がったいま、ニコンは大きく4つの領域で社会に貢献していきます。
「人と機械の共創」が一層進む社会で、ニコンの提供価値は拡大
事業ポートフォリオ
長期潮流やニコンの経営環境、各ビジネスの状況を踏まえ、事業ポートフォリオを再定義しました。映像、ヘルスケア、インダストリーで創出するキャッシュを、デジタルマニュファクチャリングと精機に投入し、2030年以降の本格的成長を目指します。バランスシート・キャッシュコントロールを重視しながら、特に「デジタルシネマカメラ」「大型金属3Dプリンター」「ArF液浸露光装置・デジタル露光装置」の3つの分野に注力していきます。
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| 主たる 役割 |
事業領域 | ビジネス内容 | ターゲット市場 | 2026年度 売上計画 (億円) |
2030年度 売上計画 (億円) |
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|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| QOL領域 | 産業領域 | ||||||||||
| コア | 成長 (太字は注力分野) |
クリエ イター |
創薬/医薬 | 防衛 | 航空/宇宙 | 自動車/ エネルギー |
半導体/ 電子部品 |
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| 安定利益 創出 |
ミラーレスカメラ 双眼鏡/距離計 |
デジタル シネマカメラ |
1
|
3,030 | 3,800 |
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| ライフサイエンス アイケア |
細胞受託生産 |
2
|
1,270 | 1,500 |
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| 光学コンポーネント*1 画像測定システム 工業用顕微鏡、特注機器 |
X線/CT検査装置 レーザーレーダー ロボティクス関連 |
3
|
840 | 1,100 |
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| キャッシュ 投入 企業価値 最大化 に挑戦 |
マニュファチャリング |
ー | 大型金属 3Dプリンター |
7
|
340 | 700 |
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| FPD露光装置 半導体測定/計測/ 検査サービス |
半導体露光装置 デジタル露光装置 |
10
|
1,880 | 2,900 |
|||||||
| 7,400*2 | 10,000 |
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- *1光学素材・部品、EUV関連コンポーネント、フォトマスク基板、産業用光学レンズ・ユニットなどを含む
- *22026年度売上にはその他40億円が別途含まれる
サステナビリティ重視の経営
ニコンは、サステナビリティ重視の経営により、持続可能な社会への貢献と自社の持続的な成長の双方を目指しています。その実現に向けて、「価値創造のための重点テーマ」と、その土台となる「持続的成長を支える経営基盤」の両輪で取り組みを進めていきます。
価値創造のための重点テーマ
中期経営計画で示した4つの貢献領域で「事業による社会価値創造」を推進することを掲げたうえで、そのために「多様な人材と組織力の強化」および、顧客・協力会社・サプライヤーとの共創を意味する「共創型バリューチェーンの深化」にも力を注いでいきます。また、人・社会・地球環境の課題に向き合い、持続可能な社会の一員としての責任を果たすために「信頼向上のための重点テーマ」も特定し、取り組みを進めます。
持続的成長を支える経営基盤
サステナビリティを重視した経営を行っていくためには、それを支える各領域の推進も欠かせません。
ニコンは、持続的な成長を支える経営基盤として、「人的資本の“獲得”から“育成”への本質的転換」「変化に強いものづくりとそれに向けた生産拠点整備」「顧客・従業員を重視したビジネス改革のためのDX」「グローバルガバナンスと情報セキュリティの強化」「社会からの信頼に応える誠実な情報開示と、人権や環境への取り組み強化」の5つに重点的に取り組んでいきたいと考えています。
厳選した投資と専門人材の投入・育成により、実行力と統制を同時に高め、強固な経営基盤を築いていきます。