2012年3月期第1四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
全社関連
Q. 円高の影響、対策について
A. 第1四半期は前年同期に比べてUSドルが10円の円高になりましたが、これを跳ね返して増収・大幅増益となりました。
円高対策は、タイ・中国での生産拡大により海外生産比率が高まっており、また、USドルでの調達を増やしてドル安対応が進んできました。
精機事業
Q. 半導体・液晶露光装置市場について
A. 2011年の半導体露光装置市場は、足元メモリーメーカーとファウンドリを中心に下降局面入りしています。しかしながら、最新の液浸露光装置へのニーズは高く、当社の液浸装置も前期に比べ「NSR-S620D」に大きくシフトしています。液晶露光装置市場では、スマートフォン向けパネルの需要を主体に力強さが持続、高精細中小型用装置の引き合いは堅調ですが、大型テレビパネル用装置の引き合いはしばらく弱いと見ています。
Q. 液浸露光装置「NSR-S620D」について
A. メモリーメーカーの量産ラインでの採用が決まりました。生産性・安定性も着実に改善してきています。現時点では、市況が下降気味であることから注文増加は難しい状況ですが、来期以降市況が戻ればシェアを伸ばしていけると考えています。
Q. 精機事業の収益について
A. 第1四半期は、半導体露光装置においてはArF液浸装置の製品ミックスが最新の「NSR-S620D」にシフトしたことや生産リードタイム短縮によるコストの削減、液晶露光装置で旺盛なスマートフォンの需要を反映して高精細中小型パネル対応の装置が大きく伸びたことなどにより、前年同期比で増収増益となりました。通期では、「NSR-S620D」がメモリーメーカーに量産採用となったプラスの側面と半導体設備投資の先行き懸念を相殺したこと、液晶露光装置は期初予想どおり達成できることを勘案して、収益予想を据え置くことにしました。
映像事業
Q. デジタルカメラの市場について
A. 第1四半期の一眼レフカメラ市場は前年同期比で、日本はマイナス成長となりましたが、他地域では伸び率の鈍化が見られるものの成長を続けています。こうした中で、当社は一眼レフカメラ、コンパクトカメラともに前年同期に比べ販売台数を増加し、コンパクトカメラでは6月に欧州でシェア1位を獲得するなど、プレゼンスを高めることができました。
Q. 映像事業の収益について
A. 震災後早期にサプライチェーン回復に向け注力した結果、想定より早く安定した生産を確保し、需要に応えることができました。これに加えて、従来からの商品力・マーケティング力の強化が奏効したこともあり、第1四半期は前年同期比で増収増益となりました。下期については、世界経済の変調による不透明感の中で各社の生産回復による市場競争激化が見込まれることも踏まえ、前回の公表値から売上高は若干増加するものの営業利益は据え置き、通期では売上高を9%、営業利益を34%上方修正しました。