生物顕微鏡用対物レンズ「CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil」、「CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil」を発売

明るく広視野で、細胞の深部観察に最適

2019年4月23日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンインステック(社長:高階 弘史、東京都港区)は、共焦点レーザー顕微鏡システムや研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti2」などの観察用に最適化し、高い開口数と広視野を両立した生物顕微鏡用対物レンズ「CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil」、「CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil」を発売します。シリコーンオイル※1を浸液に用いた液浸観察※2により、標本の深部においても鮮明な画像を取得することが可能です。

  • ※1シリコーンオイル:動物細胞と屈折率の近いオイル。経時変化が少なく、長時間観察に適する。
  • ※2液浸観察:標本と対物レンズの間を浸液で満たす観察方法。開口数を大きくすることで、より高い分解能を得る。

発売概要

商品名 生物顕微鏡用対物レンズ「CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil」
生物顕微鏡用対物レンズ「CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil」
価格(税別) 「CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil」 1,100,000円
「CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil」 1,200,000円
発売時期 2019年4月26日

開発の背景

バイオサイエンス分野のうち特に再生医療に関する研究では、細胞塊や胚など厚みのある細胞や生体組織を生きたまま観察し、その反応や変化を研究するニーズが高まっています。このようなニーズに対し、共焦点レーザー顕微鏡システムや研究用倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti2」などを用いた観察時に威力を発揮する、生物顕微鏡用対物レンズ「CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil」、「CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil」を開発。広視野で、厚みのある標本の深部まで、鮮明に観察することができます。

主な特長

1. 標本の深い部位を鮮明に観察することが可能

液浸観察をする際、標本である細胞(ne≒1.38)と屈折率が近いシリコーンオイル(ne≒1.40)を浸液に使用することで、屈折率の差によって発生する球面収差を低減。標本の深部においても、高解像度観察を可能にします。ニコンが開発したシリコーンオイル(別売)を使えば、観察時に浸液を保持する優れた粘度をもち、長時間でも安定したタイムラプス観察を行うことができます。

2. 高い開口数(NA)と広視野を両立

「CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil」の開口数(NA)は1.05、「CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil」の開口数(NA)は1.25を実現。また、最大視野数※325mmの広視野観察に対応し、広範囲を効率的に観察できます。高い開口数(NA)と広視野を両立することにより、明るく高い解像度の画像を取得できます。多くの実験データを短時間で取得することができ、高スループットを実現します。

  • ※3視野数:顕微鏡から取り出せる像の大きさ。

3. 長作動距離を実現

標本と対物レンズの距離は、「CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil」は0.55mm、「CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil」は0.3mmの長作動距離※4を実現。厚みのある標本の観察に最適です。

  • ※4作動距離:標本に焦点を合わせたときの、対物レンズの先端から物体面までの距離。作動距離が長いと、対物レンズ切り替え時に標本と対物レンズの接触を回避できるなど、さまざまな長所がある。

主な仕様

横にスクロールしてご覧ください。

商品名 CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil
倍率 25X 40X
開口数(NA) 1.05 1.25
作動距離(WD) 0.55mm 0.3mm
同焦点距離 60mm 60mm
視野数 25 25
カバーガラス厚さ 0.17mm 0.17mm
カバーガラス厚さ補正範囲 0.11-0.23mm 23℃:0.13-0.21mm
37℃:0.15-0.23mm

画像例

共焦点レーザー顕微鏡システム「A1R HD25」と生物顕微鏡用対物レンズ「CFI プランアポクロマート Lambda S 25XC Sil」を用いて画像取得。
正常なマウスの受精卵の2色の蛍光画像と微分干渉画像を同時取得し、重ね合わせた。

撮影ご協力:山下湘南夢クリニック 高度生殖医療研究所 甲斐 義輝先生

[画像例1]

共焦点レーザー顕微鏡システム「A1R HD25」と生物顕微鏡用対物レンズ「CFI プランアポクロマート Lambda S 40XC Sil」を用いて画像取得。
3D培養をした厚さ80~120μm程度のHela細胞の細胞塊。核、アクチン、ミトコンドリアの蛍光画像を同時取得し、重ね合わせた。

[画像例2]

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