信頼に応える品質の維持・向上

マテリアリティ2

関連するSDGs

  • 12 つくる責任 つかう責任

重要と考える理由

広く市場で用いられる製品やサービスが安全であることは、社会の持続的な発展の前提です。IoTやAIなどの技術が急激に進展する今日においても、安全性や環境対応を含めた品質確保が不可欠であることに変わりはありません。また、ライフスタイルや価値観などにより変化するお客様ニーズへの対応も、品質向上の重要な側面と捉えています。

コミットメント

ニコングループでは、創造的かつ効率的なものづくりにより、社会の健全な発展に貢献することが使命と考えています。そのために、将来の環境変化への対応を念頭に、全社視点で生産体制を最適化するとともに、製品の企画、開発、設計段階からものづくりの各プロセスを考慮しています。中でも安全性や環境配慮を含めた品質の確保は、最も重要なテーマです。品質委員会を中心に全社の品質マネジメントシステムを強化して、品質問題の未然防止を図っています。
また、多様化・高度化するお客様のニーズに応えていくために、お客様、そして社会の声を聴き、また先読みして、戦略的に事業に反映することは不可欠です。オープンイノベーションやアライアンスも積極的に活用しつつ、迅速に製品・サービスに反映し、世の中のニーズに応えていきます。

専務執行役員
生産本部長 石塚 伸之

ものづくりのありたい姿

ニコングループでは、「お客様」「品質」第一を基本理念とし、お客様のほしいモノやコトをお客様にとって最適な方法で実現する“ものづくり”を提供します。そして、お客様の課題を先読みし、多様なソリューションによりイノベーションを牽引します。
これらの実現のためには「変化に対応できる強い“生産体制”の実現」が必要です。コロナ禍は、働き方の変化、広範にわたる調達・物流の逼迫、資源の高騰など大きな環境変化をもたらしました。ニコングループは、生産拠点、技術、調達・物流、品質などの各戦略で、未来の環境変化へ対応するサステナブル なものづくりの実現を図ります。

2022年3月期の主な取り組み・成果

調達パートナーへの取り組み

品質管理システムの維持状態を定量的に把握・管理するため、品質保証(QA)調査票を用いた自己評価式の調査を、3年に1回の周期で実施しています。また、重要と判定した調達パートナーには、QAアセスメントを実施しています。2022年3月期は、2021年3月期で実施したトライアルを終了して正式な運用を開始し、52社にQAアセスメントを実施しました。

調達パートナー向け品質保証(QA)アセスメント52社実施

映像事業におけるサービスのお客様満足向上

映像事業では、サービスにおけるお客様満足度の向上をめざし、年2回、ウェブ会議システムによるオンライン技術講習会やサービス業務に従事する従業員向けにeラーニングを活用した製品知識の教育を実施しています。
このほかにも、サービスに関わるスタッフ一人ひとりが製品コンセプトを理解し、お客様が撮影したいシーンでカメラの最適な設定などをアドバイスできるよう、顧客の生の声を集めて本部で集約し、グローバルに情報共有しています。また、撮影前の機材メンテナンスを希望されるお客様に対し、清掃や精度点検を実施するメンテナンスパックを提供。修理を依頼される前にお客様自身で機材の不具合状態を診断できるウェブトラブルシューティングをニコンHPに掲載しています。

お客様満足度* 86.9%
  • *米州、欧州および中国でのコールセンターの対応に対するもの

サステナビリティ報告書

詳しくはサステナビリティ報告書の「信頼に応える品質の維持・向上」をご覧ください。

ニコンのものづくり

  • ものづくりのありたい姿
  • ありたい姿の実現に向けた戦略
  • ものづくり力の強化

品質と安全の確保

  • 品質管理のための方針
  • 品質管理の体制
  • 品質を総合的に管理する仕組み
  • 品質管理への取り組み
  • 製品・サービスの安全確保

お客様満足

  • お客様満足に対する考え⽅
  • お客様満足への取り組み
  • デザインを経営に活用する組織の基盤強化