子どもたちが将来を描くために
ニコングループでは、自社製品に関わりのある地域を中心に、経済的な理由で学校に通うことが困難な子どもたちの就学支援に取り組んでいます。
ニコン、Nikon (Thailand) Co., Ltd.、Nikon Lao Co., Ltd.の3社では、国際教育NGOを通じタイとラオスで奨学金を支給しています。タイでは、2022年3月期に中・高校生と大学生169名に奨学金を支給し、15年間の支給人数はのべ2,577名となりました。ラオスでは、毎年100名の中学生に奨学金を支給しており、8年間での支給人数はのべ800名となりました。
また、国内ニコングループは、開発途上国の子どもたちの健康の向上とともに、通学のきっかけにつながる、国際連合世界食糧計画(国連WFP)の学校給食支援に協力しています。2022年3月期は、161名の1年間の通学を支えられる学校給食40,188食分の1,205,633円を寄付しました。


タイの奨学金は公益社団法人シャンティ国際ボランティア会、タイのシーカー・アジア財団を通じて支給しています。写真は、2021年3月期の授与式の様子。
Pick Up日本から絵本を届ける活動~ラオス語絵本づくり
国内ニコングループでは、特定非営利活動法人ラオスのこども(Action with Lao Children、ALC)の「ラオス語絵本プロジェクト」に参加し、従業員のボランティアによる「ラオス語絵本づくり」に取り組んでいます。この取り組みは、日本語の絵本にラオス語の翻訳を貼り、ALCを通じてラオスの学校の図書室などへ絵本を届ける活動です。
ラオスでは、日本のように書籍や書店が多くなく、子どもたちが本に触れる機会が限られています。そこで、日本でできるラオスへの教育支援として2018年3月期から活動を始め、5年間にわたり継続しています。この2年間は、新型コロナウイルス感染症の影響から、自宅でできるボランティアとして募集、活動しています。2022年3月期は、のべ103名の従業員が参加し、232冊の絵本をラオスに届けました。

ラオス語絵本づくりのボランティア活動は自宅で行うため、活動期間中、オンラインによる説明会や交流会を開催しながら実施しています。