資源循環の推進
マテリアリティ4
関連するSDGs
目標
ありたい姿 | サプライチェーン全体における資源消費の最小化と資源循環利用の最大化 |
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戦略 | 資源消費量の削減と廃棄物等の削減 |
指標/目標(達成年) |
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製品・容器包装の3Rの取り組み
従来の大量生産・大量消費・大量廃棄型の線形経済から、資源を循環させる「サーキュラーエコノミー(循環経済)」への移行が求められています。ニコングループでは、資源循環型社会の実現に向け、製品や容器包装の3R - リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle) - に取り組んでいます。
主な施策
- 半導体露光装置の中古品再生販売や投影レンズの再生
- 一眼レフカメラやMFレンズ等の長寿命化
- 使用済みデジタルカメラなどのバッテリーリサイクル
- 使用済みニコン製品のリユース・リサイクル
- 容器包装材のリサイクル
- 梱包箱の小型化による省資源
- 容器包装におけるプラスチック削減
- 使用説明書における紙資源使用量削減
廃棄物等削減への取り組み
ニコングループでは、ゼロエミッション*の定義にレベル別指標を導入しています。
ニコンおよび国内グループ生産会社はすべてレベルSを維持しています。2022年度はNikon X-Tek Systems Ltd.(イギリス)とHikari Glass (Changzhou) Optics Co., Ltd.(中国)がレベルSを達成しました。
また、Optos Plc(英国)とNanjing Nikon Jiangnan Optical Instrument Co., Ltd.(中国)がレベル1を達成しているほか、他のグループ生産会社においても2030年度までにレベル1の達成をめざし、さらなる取り組みを進めています。
- *ゼロエミッション:国連大学が1994年に提唱。産業活動から排出される廃棄物などを、他の産業の資源として活用し、社会全体として廃棄物ゼロにするという考え方。
ゼロエミッションのレベル別指標
レベルS:最終(埋立)処分率0.5%未満
レベル1:最終(埋立)処分率 1%未満
レベル2:最終(埋立)処分率 5%未満
レベル3:最終(埋立)処分率 10%未満
レベル4:最終(埋立)処分率 20%未満
- *最終(埋立)処分率=最終(埋立)処分量/(廃棄物+有価物)。最終(埋立)処分量とは最終処分場における埋立などによる処分量。
水資源の保護
ニコングループの主力製品である光学レンズやその材料となる石英ガラスの生産工程では、大量の水資源を必要とします。例えば、光学レンズの研磨工程では、適切な研磨材濃度を保つため随時水を補給しなければなりません。また、石英ガラス製造においては、排気に含まれる酸成分を排ガス洗浄装置にて除去するときに水が必要となります。このような観点から、ニコングループでは取水量、排水量、再利用量などのモニタリングを行い、取水量削減につながる水有効利用の取り組みを積極的に行っています。また、2021年度からは、使用した水を元の水質と同等もしくはそれ以上にして戻すことも重要であると考え、「淡水消費量*」という新たな指標を導入しました。ニコングループでは、淡水消費量を削減していくことが各地域における取水負荷低減につながるものと考えています。
- *淡水消費量:取水量(A~C)の合計から戻り水量(D)を差し引いた値。A:地方自治体水道設備からの取水(水道水、工業用水など)、B:地表水からの取水(湖沼、河川)、C:地下水からの取水、D:取水源と同等またはそれ以上の品質での戻り水(B、Cにのみ適用)。
2022年度目標と実績
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2022年度目標 | 2022年度実績 |
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サステナビリティ報告書
詳しくはサステナビリティ報告書の「資源循環の推進」をご覧ください。
- 資源循環の推進( PDF:1.3MB)
製品・容器包装の3Rの取り組み
- 露光装置の中古品再生販売と投影レンズ再生
- 製品の長寿命化
- バッテリーのリサイクル
- 使用済みニコン製品のリユース・リサイクル
- 容器包装材のリサイクル
- 容器包装、使用説明書における省資源
廃棄物等削減への取り組み
- ゼロエミッションへの取り組み
- 廃棄物削減の実績
- 廃棄物削減・資源循環施策
水資源の保護
- 水資源保全への取り組み
- 水リスクの評価
- 適切な排水処理の実施
- 取水量と排水量
- 水再利用施策