汚染防止と生態系への配慮
マテリアリティ5
関連するSDGs
目標
ありたい姿 | サプライチェーンにおける人の健康と生態系への負の影響ゼロ |
---|---|
戦略 | 化学物質の適切な使用と生態系への影響・依存の低減 |
指標/目標(達成年) |
|
製品の有害化学物質管理・削減
ニコングループは、人の健康維持と環境リスクの低減を目的に、国際的な枠組みに沿った化学物質管理に努めています。具体的には、EU RoHS指令*1、REACH規則*2をはじめとした世界の環境法規制に対応するため、ニコングループの独自基準(ニコングリーン調達基準)を定めています。なお、ニコン製品は非常に多くの材料や部品で構成されています。そのため、自社だけではなく調達パートナーの協力のもと、製品含有化学物質の情報伝達ツールであるchemSHERPA*3による調査を行っています。この調査で収集した情報を基に、ニコン製品がニコングリーン調達基準に適合していることを確認し、サプライチェーンで有害化学物質の管理・削減に取り組んでいます。
- *1EU RoHS指令(Restriction of Hazardous Substances):電気・電子機器における特定有害物質の使用の制限に関する指令の略称。
- *2REACH 規則:EU で2007年に発効した化学物質規制。REACHは、Registration(登録)、Evaluation(評価)、Authorisation(認可)and Restriction(制限)of Chemicals(化学物質)の頭文字による略称。化学物質を製造・輸入する企業は安全性や用途に関する情報を登録することを義務付けられている。
- *3chemSHERPA:サプライチェーンにおける製品含有化学物質情報の伝達を行うための共通スキーム。
化学物質管理のための主な施策
- 1.世界の法規制の動向調査
- 外部委員会などからの情報収集
- 2.製品中の有害化学物質の含有調査
- サプライチェーンを通じての調査
- IT化による効率的データ管理
- 化学分析など
- 3.ニコングループとしての対応策協議
- 環境関連の社内体制(各種会議)の活用
- 4.世界の法規制の動向調査
- 有害化学物質の削減または代替指示など
- 「ニコングリーン調達基準」制定、更新
- 5.法規制への対応確認
- 製品/包装アセスメントの実施
- 6.調達パートナーの管理状況確認とレベルアップ
- 調達パートナーに対するCMS*アセスメントの実施
- 調達パートナーのCMS構築支援
- *CMS: 製品含有化学物質管理システム(Chemical substances Management System)。
有害化学物質の管理・削減
ニコングループでは、自主的な化学物質管理の取り組みとして、法令よりも厳しい「有害化学物質ガイドライン」を制定し運用しています。生産工程で使用する化学物質と、製品に含有する化学物質は、環境や健康へのリスクに応じた管理基準を設けて「禁止」「削減」「管理」およびその他の物質に分類しています。特に「禁止」ランクの物質は、使用期限を設けて全廃に取り組んでいます。
生物多様性の保全
生物多様性は社会の基盤であり、企業が事業活動を継続していくためには、その保全がとても重要です。
ニコングループは生物多様性の保全を、ニコン環境長期ビジョンの柱のひとつである「健康で安全な社会の実現」につながる取り組みとして位置付け、活動を行っています。
また、近年自然の喪失は気候変動を加速させ、気候変動は自然喪失の原因であるという認識が広まりつつあります。ニコングループはそうした気候変動との関連も認識し、生物多様性の保全に取り組んでいきます。
2022年度目標と実績
横にスクロールしてご覧ください。
2022年度目標 | 2022年度実績 |
---|---|
|
|
|
|
|
|
|
|
サステナビリティ報告書
詳しくはサステナビリティ報告書の「汚染防止と生態系への配慮」をご覧ください。
- 汚染防止と生態系への配慮( PDF:1.9MB)
製品の有害物質削減
- 有害化学物質規制への対応
- オゾン層破壊物質の全廃
- 有害物質を使わない技術
有害化学物質の管理・削減
- 化学物質管理に関する方針と取り組み
- 製造時における化学物質の管理・削減
- ニコングループのPRTRとVOC
- PCB (ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の管理と処理
- 大気・水質・土壌汚染防止
生物多様性の保全
- 基本的な考え方
- 生物多様性に配慮した紙利用
- 業界団体における活動
- 各事業所での取り組み
- 生物多様性保全・復元への支援
関連する方針
- 紙調達方針( PDF:312KB)